【用語解説】五十音順


当ブログにて頻繁に言及される、脳科学や心理学用語の意味についてまとめました。
ただし、これらの用語の中には、
「他の分野や学閥によっては、違う呼称を用いているもの」
「元々の定義はこうだが、現在では少し違う意味合いで用いられているもの」
「現在ではこう用いられているが、元々の定義では少し意味合いが違うもの」
などが含まれます。それらについては、可能な限り文中で補足しています。

また、通例として英語をカタカナ表記している用語の中には、元の英単語の辞書上の定義とは大きくかけ離れて、それぞれの分野で「独自運用」されている用語もありますので、ご注意下さい。
英語や、その頭文字で表記している用語については、アルファベット順を参照して下さい。

【エスティーム】(esteem)

「セルフ・エスティーム」(self-esteem)と表記、運用される場合が多い。
辞書上での定義と心理学上の用例が必ずしも一致しない場合が多く、最も混乱を招きやすい用語と言えるが、自己の能力を根拠とした「自己達成感」を指した場合に於いては「エフィカシー」が用いられる場合が多く、エスティームとはそれ以外の要素、例えば容姿や社会的地位といった「客体としての自分」をも含めて、「自分は価値のある存在である」と肯定する認識を指す。

【エフィカシー】(efficacy)

「自己の能力に対する自己評価」を表す心理学用語。
「セルフ・エフィカシー」(self-efficacy)と表記される場合もある。
直訳すると「自己効力感」という、いま一つ釈然としない語感になるが、任意の目標に対して、「自分にはそれを達成する能力が備わっている」と思う、相対的な認識であると考えれば理解しやすい。
似た用語に「セルフ・エスティーム」(self-esteem)があるが、こちらは自己の能力を根拠にした感覚ではなく、より広い意味での「自尊心」を表す言葉であり、容姿や社会的地位といった「客体としての自分」も含まれる。

【ゲシュタルト】(Gestalt)

複数のモノや機能、情報が組み合わさる事によって、もっと大きな、まとまりのある全体的な構造が形成された状態を指す心理学用語。
例えば、「タイヤ」はそのままでは「大きな輪ゴム」に過ぎないが、自動車に組み込まれた時に車体を前進させる部品としての機能を与えられる。
この時、タイヤは「自動車のゲシュタルト」を形成する上で必要不可欠な構成要素である、と言う事ができる。

また、「ゲシュタルト崩壊」とは、その反対に任意の構造から全体性の認識が失われ、個々の構成要素に切り離して認識し直されてしまう現象である。
例えば音楽を聴いている時に、楽曲中の一つのパート、つまりサックスならサックスだけ、ドラムならドラムの音だけが妙に気になってしまい、暫く注意してそのパートだけを聴いていると、いつの間にか自分が何の曲を聴いていたのか分からなくなってしまう、といった事である。

【コンフォートゾーン】(Comfort zone)

心理学用語として用いられるコンフォートゾーンの定義は、「人がリスクやストレスを感じることなく、安心して最大の性能を発揮できる空間」の事である。
ただし、これはあくまでも、その人が主体として安心を感じている状態であり、客観的な適性までもが合致しているとは限らない。
例えば、一般的には身長が高ければ高いほど、バスケットボールやバレーボールといった競技に於いて有利であると認識されているが、たとえ身長が他より高い人であっても、その人自身がそれらの競技に興味や関心が無ければ、そのフィールドはコンフォートゾーンには成り得ない。

また、大抵の場合、コンフォートゾーンはその空間が「全体的に形成されている状態」(ゲシュタルト)である事が多く、その中のいくつかの要素が変化したり欠落した場合、コンフォートゾーンから「外れる」という現象が起こり得る。
例えばパーティーに参加する場合、その会場の装飾的な美観だけでなく、そこに参加している他の招待客が自分にとって好ましい人達ばかりであれば、そこはその人にとってのコンフォートゾーンであると言う事ができるが、自分にとって好ましくない、いわゆる「招かれざる客」が登場した途端に不愉快な気分に襲われ、それ以上はその場に留まりたくないと思うようであれば、その会場はコンフォートゾーンから外れた事を意味する。
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