【書評】しがみつかない生き方


以下、アマゾンに投稿したレビューです。

5つ星のうち 3.0 精神科医らしい、客観性を重視した主張, 2009/8/31
By 安井 真守 (群馬県高崎市) - レビューをすべて見る
本書の評価できる点は、社会や若者に対して自分の見解を言うだけでなく、「私の場合は、どうだろうか?」と、自分自身も含めて、今眼前に見えている社会を極めて客観的に俯瞰している点です。

「精神科医は弱者の味方であるべき」といった職業的倫理感よりももっと以前に、一人の人間として、「努力、競争、成功と言うが、がんばっても夢がかなわなかった人は、どうすればよいのか?」という、社会運営の意義自体をもう一度問いただします。

ただし、私も含めた一部の読者は、精神科医という職業に脳医学的な観点での解析や療法を求めてしまうのが心情で、そういった意味で、「人間、香山リカ」を前面に押し出した本書は、かなり物足りない部分があるのも否めません。

よって、本書は「精神科医が書いた本」として読むよりも、「人生の先輩が微笑みかけてくれる本」として読んだ方がよいかと思われます。
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