【書評】ラッキーマン


以下、アマゾンに投稿したレビューです。

5つ星のうち 4.0 分かち合えない幸福は幸福ではないという事, 2009/10/28
By 安井 真守 (群馬県高崎市) - レビューをすべて見る
人生の「頂点」と「どん底」の両方を経験した著者の壮絶な半生を、たった十行前後の言葉で評する事は、正直難しい。

世界中の「銀幕の中の住人」がしばしばそうであるように、著者自身も「売れ続けなければならない」という重圧を笑い飛ばすかのようにアルコールに溺れていく様子は、むしろ「定番の演出としてゴーストライターが書いたのでは?」と疑ってしまった程です。

しかし、本書が他の「有名人の半生本」と一線を画する部分は、何といっても圧倒的なまでに「他者との関わり合い」を強調している部分です。
自身のマネージャーや芸能界の友人、映画、テレビ関連のスタッフ、そして家族はもちろんの事、警備会社、脳外科医、療法士、ウェプ上の禁酒コミュニティ、パーキンソン病のコミュニティに至るまで、ありとあらゆる立場の人達との関係を綿密に回想しています。

果たして、著者自身が言うように彼が本当に「ラッキーマン」であるのかどうか、芸能人でもなくアルコール依存経験も無く、かつパーキンソン病でもない私には、正直、判りません。

しかし、本書を読んで一つだけハッキリ理解できる事は、「他者と分かち合えない幸福は、幸福ではない」という事でしょう。
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