現状の外側にゴールを設定するとは


さて、「心理的盲点を外すには、現状の外側に目標(ゴール)を設定する必要がある」というテーゼは、苫米地 英人氏が著書の中で度々言及している事ではありますが、長らく資本主義に飼い慣らされてきた私達にとっては、「そうは言っても、具体的にどうすりゃいいの??」というのが全く以って正直な思いでもあります。

なので、ここでは解り易く「極端なゴール」を設定した人の実例を紹介したいと思います。
もちろん、極端な事例ですから、私達にそのままスルッと当て嵌まるわけではありませんが、「現状の外側とは、つまりこういう事だ」という発想の部分は理解して頂けると思います。
「婚約者と破局した男性、すべてを売り払ってランボルギーニを買いアメリカ横断の旅へ」
http://labaq.com/archives/51464803.html

さて、このアメリカの男性、婚約者と破局した末に思い悩み、家を売り払ってランボルギーニを買い、アメリカ横断の旅に出かけるわけですが・・・
最初の内は単なる「莫大な金を費やした傷心旅行」だったのでしょうが、約15万kmにも及ぶ旅の末に、どうやらこの男性、悟りとも呼べる心境に達した様子です。

「物質主義とそうじゃない人の違いは、そのモノを使うかどうかの違い」
「誰かの期待に沿って生きるなんて無理なんだから、自分のしたいようにするのがいい。お金は自由を買うためにあり、それが出来ないなら役には立たない」

アメリカ人の口からこの台詞が出てきた事に驚いたのは、私だけでしょうか??

まぁ、それはさておき、この男性が取った行動で最も大事な部分は・・・
そう、ランボルギーニを買った事ではありません、家を売った事だったのです。

日本に於いても、今でこそ、そんな感はすっかり廃れて良い傾向になってきたとは思いますが、昔は「男子一生の夢はマイホーム」という風潮があり、「男子たる者、家を建てて家族を養う事が社会的責務」であるという考え方を、少なくとも僕の父親である団塊世代までは普通に抱いていました。

アホ極まりないですよね??
別に持ち家でなくとも、家族を養うだけなら借家であろうと賃貸マンションであろうと出来るわけで、何故にそこまで、持ち家に拘ったのか・・・

理由は簡単、銀行と国家による洗脳の結果です。
家を建てるには、当然、銀行からお金を借りなきゃいけません。
その時点で、銀行は普通に金利を取れる上に、いざ家が建ったら国(自治体)も固定資産税を取れるわけです。

ついでに言うと、死亡等などの理由でお金を返し切れなくなる事態に備えて、住宅ローンを組む際には、しっかりと生命保険に入らされます。
つまり、「男子一生の夢はマイホーム」という幻想は、国と銀行と保険屋によって施された一大洗脳だった訳です。

さて、話を戻して、このアメリカ人男性ですが・・・

この男性が心理的な盲点を外す事に成功した一番のポイントは、家という「動かないモノ」を売り払って、車という「動くモノ」に一度変換した点です。

その結果、車窓の外を流れる風景を15万kmも眺め続ける事に因って、まずは物理的盲点が外れ、次に資本主義の洗脳という情報的盲点が外れ、「お金って、そもそも何の為にあるんだっけ?」という根本的な問いに至ったと言えます。

もちろん、「人間は生まれた土地に骨を埋めるのが一番だ」という日本の(田舎の)古い因習も、江戸時代から続く国家による洗脳といえます。

さぁ、まずは物理的な現状の外側に出てみましょうか?
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