【書評】「生」と「死」の取り扱い説明書


以下、アマゾンに投稿したレビューです。

5つ星のうち 5.0 「死」とは状態であり、支配者ではない, 2010/7/31
By 安井 真守 (群馬県高崎市) - レビューをすべて見る
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私は本書を、既刊「FREE経済学入門」(フォレスト出版)の続編として位置付けています。

こう書くと、「そんなバカな!?FREE経済学入門は資本主義についての本であり、この本は死生観についての哲学的な本だろう!?次元がまるで違うじゃないか!!」という声が聞こえてきそうですが、そう思う人は、お持ちの著者の本を全て読み返してみた方がよいでしょう。

「苫米地本」の最大の特徴は、広い分野に渡っていろいろな事を言っているように見えて、実は根っこの部分は全て繋がっているという事であり、つまるところは「他人から植え付けられた価値感から脱却して、真の自由を手に入れる」のが究極目標なのです。

さて、本書がFREE経済学入門からどのように続いてゆくのかと言うと、それは93ページからの「死の恐怖を克服する」という章に集約されます。
若いうちは資本主義から「餓死したくなければ競争しろ!!」と鞭で打たれ、老いて死が近くなると、今度は宗教から「天国(もしくは極楽)に行きたければお布施をしろ!!」と金を巻き上げられる・・・つまり、終始脅され続けて生きているのが現代人の人生だという事です。

支配の主体が資本主義(この世の論理)か宗教(あの世の論理)かの違いがあるだけで、既存のほぼ全てのシステムに「支配者」の手が回っている事には違いがありません。

本書の中で著者が釈迦について言及しているからといって、なにも今すぐに会社を辞めて大衆を救済する活動を始めろという事ではありません。
大切なのは、116ページに書かれているように「自分の行為を意識に上げる」という事。
つまり、貴方自身がリアルに感じ、貴方自身がリアルに想い描いた世界こそが、貴方自身の「宇宙」という事なのです。

「死」とは物理状態に付いた名であり、貴方を支配する権利を持った「支配者」ではありません。
もはや、死を恐れる必要は無くなりました。
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