【書評】脳を鍛える「超」記憶法


以下、Amazonに投稿したレビューです。

5つ星のうち 5.0 機能脳科学の真髄が満載された一級の良書2011/6/16
投稿者 安井 真守
アスコムからの前著である「脳にいい勉強法」が、著者にしては珍しく中途半端な内容だったので、「今度はどうだろう??」と眉をひそめていたのだが、いざ開いてみて驚愕した。
本書は、著者自身が本場アメリカで研究してきた機能脳科学の知見を解説する講義DVD、「バーチャルDr.苫米地ワークスシリーズ」の第一弾「洗脳支配から自由になる本当の科学的方法」の内容が、ほぼそのまま書籍化されたものなのだ。

おそらく、本書に低評価を付ける人、あるいは内容が全く理解できないという人は、「記憶法」というものを、単語帳をペラペラと捲って英単語を覚えた「あの方法」の延長線だと思っているのだろう。
全ての著書に共通して言える事だが、著者は決して「そもそも」の本質を再考する事なしに、安易な方法論のみを読者に教えようとはしない。
本書も例外ではなく、「そもそも、物事を記憶するとは脳にとってどういう意味があるのか」というところから、話が始まるわけである。

第1章「記憶のメカニズム」では、人が物事を記憶する時、脳の中で何が起こっているのか、そのメカニズムを先ず説明し、次に第2章「超記憶法の実技」では、「予測記憶法」「写真記憶法」「先行記憶法」といった、機能脳科学に基づいた具体的な記憶法を伝授する。
そして、最終の第5章「記憶の可能性」では、大半の著作の例に漏れず、テクニックを習得するだけで個人的に満足するのではなく、人間性そのものの進化、人類全体の進化を促すわけである。

知見、構成共に完璧な内容の本書が、僅か1,400円で読めてしまうのは、その十倍以上の価格のDVDを先に観てしまった私としては、なんとも悔しい限りである。
が、それだけに、この本を読んだ事がある人とない人とでは、物事に対する洞察力、記憶力、そして対応力が天地ほどに違ってくるだろう。

何度でも読み返す価値のある、一級の良書である。
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