【書評】脳を活かす仕事術


以下、Amazonに投稿したレビューです。

5つ星のうち 5.0 科学的、かつ実践的な「今日から使える仕事術」の本2011/7/24
投稿者 安井 真守 (群馬県高崎市) - レビューをすべて見る

まず、最初に断っておきたいのが、本書を酷評する人は、そもそも脳科学について何も勉強した事がない人である。
そういう人に限って、「金持ちになりたければ財布は五万円以上の物を使え」などという、「根拠なきノウハウ集」に書かれている事を信じてしまうのではないか。

ある程度、脳科学について真摯に勉強してきた人ならば、本書が「今日から使える実践書」である事が解る。
なにしろ、その神髄とも呼べる部分が、いきなり第一章から明らかにされているのだ。

「わかってはいるのにうまく再現できない理由」(20ページ~)

そもそも、脳は目や耳から入ってきた情報を整理して格納する部分(視覚情報一つとっても、色、形、動きは別々の場所に格納されている)と、それら格納された情報を取り出して「出力」する役割を担っている部分(運動野)は、それぞれ独立していて直接は繋がっていないのである。

それが「よし悪しを判断できるのに、自分で実行に移すとうまくいかない」(21ページ)理由なのだが、今までこういった事は海外の脳神経学者が書いた分厚い専門書を読まなければ、我々一般人は知る由も無かったのである。

それを、我々一般人が理解できる平易な表現に置き換え、そればかりか生活の一つ一つのシーン対応した具体的なノウハウを、これでもかと言わんばかりに惜し気も無く公開している。

「脳の記憶回路の負担を減らすパソコン活用術」(61ページ)
「ブログによるデブリーフィング効果」(62ページ)
「『一時間脳セットアップ法』で、行動を習慣化する」(74ページ)
「『深部感覚』を洞察し、自分の生産性が上がるパターンを見つける」(92ページ)

等々、挙げれば切りが無いが、そもそも、著者自身がこれらの方法論を駆使して、研究、講演、テレビ出演、執筆といった忙しいスケジュールをこなしているのである。
それが「科学的」でなければ、一体、何が科学的なのか、という話である。

本書の登場によって、一部の恵まれた環境や才能に依存する「狭義な成功ノウハウ集」は全て無用になった。
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