戦略??Going my way??

《Copyright》anieto2k

同じ事を繰り返すだけの日々に焦りを感じ、「このままじゃいけない!!」と自分を奮い立たせ、ビジネス書や自己啓発本の類を貪るように読んだ経験を、皆さんも一度はお持ちだと思う。

もちろん、私もその一人だが、そういった「勉強を始めたばかりの頃」に最初にぶつかる壁であり、ひょっとしたら未だに結論の出ていない疑問の一つが、結局は中長期的な計画や戦略性が大事なのか、それとも自分の個性や性格を大事にして「我が道を行く」で勝負するべきなのか、という事である。

これは、その本の著者の職業や社会的立場によって、キレイに二分される。

つまり、ビジネス書の中でも、上場企業の社長や職業コンサルタントといった人達が書く本には、押し並べて「斬新なアイディアを、綿密なる計画性を以って」といった内容の事が書かれている。
それに対して、同じビジネス書や自己啓発本の中でも、自営業上がりの「裸一貫タイプ」の経営者や、スピリチュアル寄りの立場を取る作家やコーチは、やはり異口同音に「ありのままの自分をさらけ出して勝負しろ」といった事を述べている。

結局、どちらが正しいのだろうか??

イメージとしては、前者の方が無駄が少なく、スマートで効率的な印象を感じるが、逆に後者の方が人間的な温かみというか、成功した時の勝利の美酒の味は、ひときわ美味なるもののようにも感じる。
で、単純に私の見解を述べると、「組織を作りたい人は計画性を大事に、個人事業志望(含む作家、ミュージシャン、カメラマン等)なら、あくまでも個人のキャラクターを大事に」という事になる。

その理由は、全く以って単純明快だ。

それらのビジネス書や自己啓発本の著者は、あくまでも「私が知る限りの成功例」を本に書いているのであって、それこそ数千人、数万人規模で厳密に調査した統計学的、心理学的根拠の裏付けが為された著作は、本当に少ないからだ。
その数少ない例を挙げるのであれば、例えば先日、書評を書いたSheena Iyengar氏の著書ぐらいのものだ。

実際問題として、個人で勝負をしたい人が「綿密なる計画と戦略」を描いたとしても、一人の人間が一週間に、あるいは一ヶ月間にできる事の絶対量などたかが知れている。
新企画のアイディアを出す事と銀行に金を借りに行く事、そして人脈作りの根回し作業を一度には行えないだろう。
ところが、組織を作る事が目的で、最初から共同参画者を用意しているのであれば、それらの事は役割分担して数日で済ませられるだろう。
逆に、組織を作りたい者が「我が道を行く」と言い始めたらどうなるのか?
それこそ単純に「ワンマンだ、皆の事を考えろ」と言われるだけだろう。

結局は、自分が思い描く最終的な理想像、つまり上場企業の社長なら社長、売れっ子漫画家なら漫画家という「姿」が最初に在って、そこから逆算的に過程を遡ってゆき、「今、どの方法を採るべきか」を決定する事になる。

「最初に方法論ありき」ではないのだ。

もちろん、「社長になりたい人」向けのサクセスストーリーや経営理論を説いたビジネス書は、それこそ毎月、掃いて捨てるほど出版されているから、単純に社長になりたい人はそちらを読めば良いが、私の場合は茂木 健一郎氏と同じく「フリーランス礼賛主義」なので、できれば、これからの日本が向かうべき「人材大国 日本」を担う若い人達には、それぞれの個性を尊重し、「自分が本当にやりたい事」を実現してもらう為にも「Going my way」で勝負してもらいたいと、切に願っている。
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