最も簡単な内部表現書き換え術

《Copyright》R.Bongiovani

今日は、息子の小学校の卒業式でした。

まぁ、どこの学校でも卒業式の時には必ずやっている、お約束の行事だとは思うのですが、担任の先生が卒業する児童一人一人にメッセージカードを配ったわけです。
で、息子が持ち帰ったメッセージカードの内容を見せてもらったところ、そこには驚くべき事が書かれていました。

息子は六年生になってからの一年間、図書委員を務めていたらしく、それさえ私は知らなかったのでかなり驚いたのですが、なんと、図書委員の仕事を終えてから一人で図書室に残り、黙々と本を読み耽っていたというのです。
確かに、帰宅が遅い日が多かったのは事実ですが、そこは友達が多い息子の事、誰かしらの家に寄って遊んでから帰宅しているのだとばかり思っていました。

さて、どういう経緯や理由で、息子はこのように本を読むようになったのでしょうか?
私が、常日頃から「本をいっぱい読んで勉強しろ!」と躾けていたからでしょうか?

いいえ、違います。
息子が産まれてからの十二年間、私が「本を読め、勉強しろ」などと言った事は一度もありません。

そうです、息子は私が本を読み耽っている姿を見て、無意識の内に影響(つまり内部表現の書き換え)を受けたに過ぎません。

未成年者の非行やイジメ、あるいは教員による体罰が明るみに出る度に、学校での指導方法や、親の躾についての議論をあちらこちらで聞きますが、私には、誰も彼も的外れな教育論ばかり言っているようにしか聞こえません。
「教育」したり「躾け」たりしようとしても、子供が言う事を聞いてくれない理由は、たった一つしかないからです。

そう、大半の保護者や教師は、言葉で「言うだけ」で、実際に「やって見せて」いないからです。

この「やって見せる」という行為が、言葉で「言うだけ」よりも説得力を持つ理由は、別に倫理でも道徳でも規範でもありません。
そもそも、大半の動物の脳が「ミラーニューロン」の機能によって「真似をする」ように出来ているという、「脳科学的事実」なのです。

もしも、あなたの家族や部下が、あなたの言う事をちっとも聞いてくれないのであれば、それは残念ながら、あなた自身が口で「言うだけ」で、一度たりとも「お手本」を見せた事がない証拠です。
あなただって、お偉いさんがちっとも「お手本」を見せないで、大号令をかけてばかりの「餃子の王将」の研修を「バカげている」と思うでしょう?

相手の内部表現を書き換える(つまり影響を与える)方法はいくつかありますが、「やって見せる」事は最も簡単な内部表現書き換え術なのです。
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