【書評】脳の呪縛を解く方法


以下、Amazonに投稿したレビューです。

5つ星のうち 4.0 「こんな社会に、誰がした!」という問いに対する答え2014/6/3
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まるで、二冊の本を一冊にまとめたような構成である。
もちろん、例によって著者のファンであれば「なるほど、そうだよね」と合点がいくのだが、著者の本を読むのはこれが初めてという場合だと、抽象度から具体度まで無尽に飛び回る独特の展開に対して、納得よりもむしろ「ますます分からなくなった感」を抱くかもしれない。

本書は、そのテーマである「人が生きづらさを感じる仕組みや背景」という事について、「右脳言語野」(84ページ)という脳機能学的な観点からの解説と、監獄で囚人を効率よく監視する事を目的として建築された「パノプティコン」(77ページ)から端を発し、「影の政府」(シャドウガバメント)の存在を示唆するまでに大きなスケールで、社会学的な大衆洗脳の手法(シビリアンコントロール)を解説している。

特に「コーポラティズム」という政策運営手法については、本来であれば民間の「やり過ぎ」を国が規制(労働基準法等)したり、あるいは国のムダを見兼ねて民間が効率の良いシステム(宅配便等)を普及させたりといった相互監視や相互補完の機能が働かずに、官民挙げての「壮大なるムダ」を国民に無理強いする仕組みとして、詳細に解説して警鐘を鳴らしている。

「コーポラティズムとオバマケア」(185ページ)
「国家がつくり上げるビジネス」(188ページ)

そして最後に、それらの問題に対する「超具体的」な方策として、「CHAPTER6 苫米地式・経済的自由を手にする方法」にて、私達読者への救済が図られている。

「第1の原則 お金の根元に働きかける」(201ページ)
「第2の原則 3つの個人消費マーケットをつくり出す」(205ページ)
「『既存の経済システムから降りる』という方法」(214ページ)

特に、201ページからの「お金の根元に働きかける」という事については、私自身、「アメリカに奪われた日本の富を取り返してやろうじゃないか!」という事で、以前から自ブログにて「英語サイト」作成の必要性を説いているので、(マーケットは少し違うものの)著者からお墨付きを頂いたようで嬉しい限りである。

冒頭で述べたように、脳機能学や社会洗脳という事について、既にある程度は勉強している人でないと本書の内容を理解するのは少し難しいが、現在、20代~30代の人達は、本書内で度々警告されている「国家によるイカサマ」のまさにメインターゲットとされる世代であるので、これを機に、自分が置かれている社会的な立場や、自分が今まで「当たり前」だと思っていたライフスタイルを見つめ直して欲しいと思う。

「自殺率から『生きづらさ』の正体を考えると・・・」(47ページ)

【追記】
本書には一箇所の誤植があります。
93ページ6行目
誤「ホームに迫りくる電車恐怖を感じていた」
正「ホームに迫りくる電車恐怖を感じていた」
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