【連載】うつ病予防マニュアル 第三回

 以上、私自身の体験談を読んで、どんな感想を持たれただろうか??
 「そんな体験しちゃあ、病気にもなるよね、分かる分かる!!」と言って下さる方もいれば、「そんなの、どこの会社でも似たり寄ったりだろう??みんな、我慢してるんだよ、アンタが弱かっただけだ」と思う人もいるだろう。

 が、ここで大事なのは、私がどれだけ皆さんからの同情票を獲得できるかという事ではない。
 当たり前の話だが、皆さんが私と同じ状況に陥らない為には、普段からどんな事に気をつければよいのか、という事である。

 本当のウツ予防法

 いよいよここから、私が提唱する「薬を一切用いない、本当の鬱病予防法」を展開していきたいと思う。
 番号を振って箇条書きにしていくが、基本的に番号の若いものほど効果が大きく、なおかつ皆さんの日常生活に根差した根本的な部分であるという事を断っておく。
 もちろん、ここに書かれた全ての事をすぐに実践できる状況にある方ばかりではないと思うが、その場合は、どうか心を柔軟に保って、実践できる事から一つ一つ始めて頂きたい。

 ①ウツの原因になりそうな事から物理的に距離を置く

 普段の生活の中で何か嫌な事があった時に、他の事をして気を紛らわせるとか、もっと単純に「気にしない、気にしない」と自分に言い聞かせる事が多々あると思う。
 確かに、それも「情報的に距離を置く」という事であり、人間の大脳が他の動物とは大きく違っている部分、即ち「物事の重要度を相対的に判断し、些細な情報は切り捨てる能力」であると言える。
 これは「忘れる能力」と言い換えても良いかもしれない。

 ただし、その能力にもやはり個人差があって、本当に問題が深刻でない場合や、生まれつき楽天的な性格の人でない限り、嫌な事ばかりが続けて起これば気分も落ち込んでくるし、愚痴の一つも言いたくなるだろう。
 特に、両親の愛情が不足した環境で生まれ育った人の場合、問題の客観的な大小に関わらず「私はこんなに困っているんです!!」と声を大にして訴える事が往々にしてある。

 しかし、これは大抵の場合、更なる状況の悪化を招く原因となる。
 皆さん、「他人の面倒事には巻き込まれたくない」からだ。

 では、どうすれば良いのかと言うと、問題や障害となっている事柄から物理的に距離を置くに限る。

 いや、「距離を置く」などと、曖昧な表現をして申し訳ない。

 そう、「逃げる」のだ。

 具体的には、貴方が私のケースのように会社の上司からのパワーハラスメントで悩んでいるのであれば、明日にでも退職届を提出して欲しい。
 あるいは、貴方が学生で、級友からイジメを受けているのであれば、両親に転校を願い出るか、もしくは退学届を提出する、あるいは家から出ない等の「実力行使」をする必要がある。

 「それが出来れば苦労は無いよ」と、おそらくは本記事を読んだ百人中、九十九人までが声を上げる事は容易に想像できる。
 そもそも、必ずしも自分が望んだ訳ではない状況下で、それでも何とか頑張ってしまう「真面目な性格」の持ち主がウツに陥るのだ。

 しかし、楽な姿勢でリラックスした状態で、もう一度よく考えてみて欲しい。貴方が頑張る事によって、利益や恩恵を得るのは(得たのは)誰なのか??会社の先輩や上司、学校の教師や両親ではないのか??
 過去に一度でも、貴方自身の頑張りによって、貴方自身が満足できる状況になった事があるのか??

 そうやって思い返してみれば、いい加減に気付くのではないだろうか。
 そう、貴方は他人から頑張らされているのだ!

【連載記事】うつ病予防マニュアル 第三回
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